OpenSeaで使用する仮想通貨は「黒イーサ、紫イーサ、赤イーサ」の3種類
OpenSeaで販売される多くのNFTアートは、仮想通貨である「イーサリアム(Ethereum)」か「ポリゴン(Polygon)」で値付けされています。どちらもイーサリアムの一種なので、単位は「ETH」です。OpenSeaでは両者を容易に見分けるために、価格横に表示するアイコンの色をイーサリアムは黒色(通称:黒イーサ)、ポリゴンは紫色(通称:紫イーサ)と区分しています。また、OpenSea内では、イーサリアム作品へのオファーやオークションの札入れを行う場合に限り、単位が「WETH」で表示される赤色アイコンのイーサリアム(通称:赤イーサ)で決済を行います。
OpenSeaイーサリアム手数料3色の違いを解説!(saboさん)
また、日本の仮想通貨取引所で日本円から直接両替できるのは黒イーサだけであり、紫イーサであるポリゴンや赤イーサには直接両替できません。そのため、ポリゴンや赤イーサにするためには、一般的にはOpenSeaの機能で変換を行うことになります。
しかし、黒イーサの状態だと、何をするにしても手数料(ガス代)がそれなりにかかってしまうのが残念なところ。その解決策として生まれたのがポリゴンなのですが、OpenSeaのブリッジ機能で黒イーサからポリゴン、ポリゴンから黒イーサに両替する際にはそれぞれ高額な手数料が取られてしまいます。ポリゴンで作品が販売できたので、そのお金を日本円に戻そうとしたら手数料のせいでほぼゼロ円に・・・というのは寂しいですよね。人として、なるべく手数料を安くしたいというのが心情です。
ガス代はリアルタイムで変動するので、安価な時間帯を狙って両替する手法が一般的ですが、色々調べていくと、海外の仮想通貨取引所を途中に経由させることで、ガス代が高額となりがちなOpenSeaのブリッジ機能を使わずにイーサリアム、ポリゴンを両替する方法がいくつか確認できました。さらにこのルートを使えば、手数料が安価な日本円からポリゴン、ポリゴンから日本円への送金ルートにもなりそうです。調べた方法を全部書きだしてみたら、下図のように混とんとする絵になりました。(笑)
順番に説明していきたいと思います。
仮想通貨のスワップとは?ブリッジとは?違いについて詳しく解説(KAGURYU BLOG)
日本円からイーサリアム、イーサリアムから日本円への両替の流れ(黒イーサ、赤イーサ)
日本円からイーサリアム(黒イーサ)への両替方法は、特に裏技的なものはなくシンプルです。
簡単な流れ
- 日本の銀行から日本の仮想通貨取引所(有名なところでいえば、コインチェックやGMOコイン等)に日本円を預入
- 日本の仮想通貨取引所でイーサリアム(黒イーサ)を購入
- 購入した黒イーサをOpenSeaと連携させたウォレット(電子財布)に送金
たったこれだけです。上記の3ステップそれぞれで手数料が発生しますが、私が利用した仮想通貨取引所のGMOコインでは、日本円の預入にかかる手数料無料、ウォレットへの送金についても0.1ETH以上という条件はありますが手数料無料でした。また、イーサリアム購入時も両替金額の0.05%であり、驚くほどの手数料は取られませんでした。2022年1月時点だと、0.1ETHは大体3万円程度で両替できたと思います。
ただ、逆にウォレットから日本の仮想通貨取引所への送金には、黒イーサなので手数料(ガス代)がかかります。まだ、私は試したことがないので相場観は把握できていませんが、以下の記事を読む限りは安価なのかな?
黒イーサのNFTアートにオファーやオークションで入札購入する場合は、黒イーサから赤イーサ(WETH)へ両替(スワップ)する必要があります。OpenSeaの機能で両替する方法と、分散型取引所(DEX)を使って両替する方法があります。どちらもそれなりの手数料(ガス代)がかかりますが、どちらが高値なのかは両替したことがないので未検証です。
DEXとは(たかゆきさん)
下に紹介したsaboさんの記事を拝読すると、1回の両替で3,000円相当のガス代がかかっているようです。(さらに、WETH初回利用時にはトランザクション手数料も3,600円相当別にかかっているようです。)
$WETHをスワップして購入・売却する方法(初心者でも大丈夫)(KAGURYU BLOG)
WETHとは何か|OpenSeaで見かける赤ETHとは(たかゆきさん)
日本円からポリゴン(Polygon)、ポリゴンから日本円への両替の流れ(紫イーサ)
日本円からポリゴン(Polygon、紫イーサ)への両替方法について、まずは一般的なルートをご紹介します。日本円から黒イーサへ両替してウォレットへ送金した後、OpenSeaのブリッジ機能を使ってポリゴンに両替します。
前半の日本円から黒イーサへ両替してウォレットへ送金するまでの手順は前述と同じです。以下の記事を参考にしていただくのがよいかと思います。特に赤鬼さんの記事はウォレットのインストールから丁寧に解説していただいているので、はじめてPolygon作品の購入にチャレンジする方はお勧めです、
ただし、OpenSeaのブリッジ機能を使ってポリゴンに両替する際の手数料(ガス代)が数千円〜数万円かかることもあるので、ガス代の安価な時間を狙っていきましょう!
ちなみに、ポリゴンの作品であれば、オファーもポリゴンで行えるので赤イーサのような余計な出費は不要です。ビバ!ポリゴン!(ただし、オークション機能はポリゴンが対象外となっているのは残念。そのために、高額取引が成立しそうな有名どころの作品は皆イーサリアムで出品されてしまうのかも・・・)
【裏技】イーサリアムからポリゴン(Polygon)、ポリゴンからイーサリアムへの両替の流れ(黒イーサ・紫イーサ)
イーサリアム(黒イーサ)は持っていて、ポリゴン(紫イーサ)に両替したいけど、OpenSeaのブリッジ機能の手数料が高いのは回避したい・・・と思っている方に朗報です。海外の大手仮想通貨取引所であるBINANCEを経由し、MATICという通貨(ポリゴンですが、単位がETHではなくMATIC)にいったん両替することで、ほぼ手数料がゼロに近くなります。
具体的には、以下の流れで両替をしていきます。
簡単な流れ
- ウォレットから黒イーサをBINANCEの口座へ送金
- BINANCE内で黒イーサをMATICに両替(コンバート機能)
- MATICをウォレットへ送金
- 分散型取引所でMATICをポリゴン(紫イーサ)に両替(スワップ)
BINANCEの口座さえ作れば、たったの4ステップです。ただし、BINANCEからの送金時に選択するブロックチェーンの選択肢を間違えると、お金が消滅するので、慌てずにやっていきましょう。参考になる記事はこちら。
【Opensea】Polygonの売上を安いガス代で出金する方法 (イツキさん)
【いんちきじゃなかった】ポリゴンへの両替手数料を10円以下にする方法(あけみひよこさん)
実際にイーサリアムからポリゴン(Polygon)へ両替してみたので、その体験を図解で共有したいと思います。
【裏技】【24枚の画面コピーで図解】イーサリアムからポリゴン(Polygon)への両替を体験
【裏技】日本円からポリゴン(Polygon)、ポリゴンから日本円への両替の流れ(紫イーサ)
海外の仮想通貨取引所であるBINANCE内では、黒イーサとMATICの両替(コンバート)ができますので、日本の仮想通貨取引所からBINANCEの口座へ黒イーサを送金することで、前段でご紹介したルートを使って安価な手数料でポリゴンに両替することができます。逆のルートをたどれば、安価な手数料でポリゴンを日本円に両替することができるというわけです。私はまだ試したことはありませんが、きっとこれが最安ルートと思われます。試した際にはまた記事を更新したいと思います。
これで手数料に悩まされず、ポリゴン作品の売買ができるようになりますね!
おまけ:うちのNFTアートコレクション
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